北海道横断旅

公共交通機関ONLYの北海道横断旅 Vol.12

目次

  • 日記
  • 実際のスケジュール
  • 費用について
    • 地域共通クーポン
    • 使用金額

日記

今日は釧路湿原を電車使って観光する日なのだが。
電車だと次の電車まで4時間!!!
その間その辺で時間潰せるところはなく(精々1時間くらい)ビジターセンターで寛ぐ羽目になる。そんな時間あるなら阿寒湖で観光したいなーと思っていると。
20分後にくる電車があるではないか。あれ?これに乗れば阿寒湖で観光いっぱいできるのでは?調べるとギリギリだが阿寒湖行きのバスが間に合いそうである。
細岡展望台で全景見れればそれで十分だから、ワンチャンそれで行こう!!
釧路湿原駅行きの電車でそう決めた。そして、降りるや否や速攻で展望台へ。坂がきつい。だが、無事に着いた。なんと広大で雄大なんだ。

鷹と釧路湿原

展望台には私一人しかいないから独り占めの気分である。しかしその気分にそう浸ってはいられない。早々に切り上げ、再び駅に向かう。ビジターセンターを尻目にズンズン駅へ。そして電車に乗り込み、電車賃用意。(ワンマンなので、電車賃を人に渡す形式)釧路駅に到着すると改札へダッシュ。駅員にお金と整理券を渡し、ホテルへ。荷物を取ってバスターミナルに向かうとすでにバスが。急いでバスに向かう。間に合った。阿寒湖行きのバスに乗れた。これで向こうでゆっくり観光できるぞ!!!

自然豊かな景色

阿寒湖までの景色を楽しんでいると、山奥にある川の辺りに佇む一人の少女を見かけた。その少女はアイヌの装束を纏い、長い髪を垂れ下げ、立ったままじっと川の流れを見つめていた。周りには他の人の姿は無く、こんなところで一人で何をしているのだろうととても不思議に思った。というか、アイヌの格好をしているということは祭りか何かがあったのかな? それとも現代でもアイヌの方は普段着できているのだろうか・・・? というか大人も連れずにこんな山奥で一人でいて大丈夫なのだろうか? でもきっと、昔はこんな風にアイヌの人々が自然とともに存在してたのだろうな、と思うととても不思議な光景であった。

こんな感じで且つ川がある場所に少女はいた


阿寒湖についた。今日チェックインするニュー阿寒ホテルは…ここ…か? なんか名前が微妙に違う気がするが…。あっち?? あ、こっちでいいんだ。と少し建物がわかりづらかったが、無事に預ける。
そして観光。とりあえずアイヌコタンに向かう。道中、湖沿いに雰囲気の良い道があったので歩いてみる。これ、夜は光そうだな。夜にまた来よう。

昼間に見つけた湖畔沿いの道


そうしてるとアイヌコタンが。

アイヌコタン入り口
建物が可愛い

この建物の感じ、めっっっっちゃ好き!!! そして食べたかったアイヌ料理を食べる。入るのはアイヌ料理屋の「ポロンノ」という店。

ポロンノ

外から中が見えなかったので、空いてると思ったが、実は満員。少し待つことに。開けた瞬間から思ったが、カレーの匂いがめっちゃする。鹿肉カレーもあるようだ。こんな匂いしてたらカレー食べたくなる。でも、我慢だ。今日はちゃんとしたアイヌ料理を食べるって決めてたんだから。そしてユク()セットを注文。

ユク(鹿)セット


ユクオハウはアシリパがよく杉本に作ってやった料理だ。待っている間、店の装飾を楽しむ。アジアンな雰囲気。カレーの匂いと相待ってとても良い。そんなこと考えてるとユクセットが来た。雑穀ご飯とユクオハウと鮭の血合いの塩漬けだ。まずは念願のユクオハウから。スープを一口。これは、優しい味だ。塩分控えめだけど、野菜や肉からの出汁がよく効いている。そして鹿肉を一口。全然臭みがない!美味しい!雑穀ご飯も美味しい。そして血合いの塩漬け。うっ!美味し…美味しい。うん…うまい…よ。そのまま食べたのがいけなかったのかな? 今度はご飯と一緒に。…。最初の一口は美味しく感じたのだが、後から広がる血の臭みが…これは…好き嫌い分かれるというか…多分酒と一緒なら美味しくいけると思う。そんな味だった。


念願のアイヌ料理を堪能した後は、適当に散策。何も調べずに来たからな。どうしよう、と思い観光案内所へ。すると、博物館やボッケという場所があることが判明。そっち方面に向かいながら散策することに。ボッケに近づくと硫黄の匂いが強くなる。ボッケは、ボコボコとなっていた。そして、そばの岩から湯気が。地球の神秘を感じた。

ボッケ


そして博物館に行く。この辺の自然についての内容だった。とても興味深くて、とくにヒグマ遭遇することがあると書いてあり、自然の凄さを感じた。

阿寒湖畔エコミュージアムセンター


そろそろチェックインの時間だ。チェックインをし、部屋に入る。え?こんな部屋を予約したんか、私は。すげー戸惑った。普通に温泉宿。確かお一人様大歓迎!って書かれたお得な宿泊プランを取ったはずなのだが・・・。お得すぎだろ。

温泉旅館的な部屋

最上階の温泉にはなんとシンガポールの某コナンが爆発させたプールのようなインフィニティ温泉が存在。水着で入る混浴温泉だが、そこからの景色がとても素晴らしい! 温泉と湖と一体化したかのような演出が良かった。温泉を堪能した後は、食事だ。バイキングなのだが。なんだか、食欲がわからない。そりゃ朝もいっぱい食べて昼もお腹いっぱい食べたからなー。テキトーに取ってみた。

テキトーにとったバイキング

ステーキが柔らかくてめちゃうまだった。もう一回食べたかったが、食欲が沸かない。この後はデザートでも食べるかと考えていると、一人の女性から声をかけられた。自分も一人旅で一人だから、よかったら一緒に食事でもしようというのだ。私はそれを丁重に断った。めっちゃ罪悪感を感じた。きっと勇気を振り絞って声をかけてくれたに違いないのに。けど、私は一人旅過激派なのだ。一人旅過激派とは、会ったことのない人と交流するのが一人旅の醍醐味とする派閥とは違い、孤独の中で旅をするのが一人旅の醍醐味であるとする派閥だ(勝手に作りました)。一人で自由に景色も食事も感動も孤独に楽しむ。これを旅の醍醐味としているので、罪悪感いっぱいだが、断るのだ。

デザートも美味しかった


そして、人よりだいぶ早く食事が終わったら一度着替えるために部屋に戻る。が、丁度布団敷きに来ていた。おっと。ならこの辺探索しようか。と探索していると男子トイレから超ご機嫌な歌声が聞こえる。めっちゃご機嫌で排泄するなーと思ってたら、中から従業員が歌いながら出てきた。笑いそうになるのを堪え、すまして過ごす。うん。わかるよ。普通なら客がいるはずないもんね。ごめんね。
心の中で謝りながらぐるっと回る。すると、布団が敷き終わっていたので、部屋の中へ。そして着替えをし、アイヌシアターを観に向かう。その際、昼間に目星をつけていた雰囲気良さげな道を通る。

光の道

当たりだ。厳かな光の道がとても綺麗だ。ズンズン進んでいくと、渦巻状のオブジェがあるところで、何やら光の催しを行っていた。アイヌの文化をもとにしたものだ。

光の催し

ずっとこれを見ていたい気持ちもあったが、グッと我慢し、「阿寒湖アイヌシアター イコロ」に向かう。今日は古式舞踊とロストカムイの2つを観るのだ。ずっとこれを楽しみにしていたのだから。

阿寒湖アイヌシアター 


「阿寒湖アイヌシアター イコロ」に到着し、チケットを買う。本当は2公演セットは2,800円で買えるが、3,000円分の地域共通クーポンで買うことにした(もちろんお釣りは出ません)。地域共通クーポンをうまく使い切れる自信がない場合は潔くこういう使い方がおすすめだ。無駄にお金を払う必要もないので、無駄に買ったりするより経済的である。
チケットをもぎってもらう際、お兄さんから間の休憩時間に外に出て広場に出るといいと言われる。アイヌの松明の行進をやっているとのこと。良い情報を聞いた。休憩時間になったら、早速向かおう。
古式舞踊が始まった。ゴールデンカムイのアシリパが踊っていた鶴の舞やその他色々な踊りが。声がとても綺麗だった。その中でも木の盆を投げ合う遊びのやつがとても楽しそうで微笑ましかった。他にも剣舞もあり、かっこよかった。
古式舞踊が終わって休憩が入った。早速広場に向かう。なんか音楽が聞こえる。そして長老役とお付き役が来る。松明の行進はまだかまだかと待っていると、来た。

村長役とお付きの人役


結構大勢一般の人が参加している。後で知ったのだが、そういうツアーがあったみたい。参加してみたかったが、シアターの時間とかぶるので仕方ない。
そして祝詞を唱え、終わった。なんか、火の揺らめきがとても神秘的な雰囲気になり、楽しかった。


次は劇場にてロストカムイだ。ゴールデンカムイでもやってたように蝦夷狼はもっとも気高い神。だが、絶滅してしまった。人のせいで。それを現代技術とダンスで見事に表現していた。
この時間はとても良い時間だった。アイヌのことをより知ることができた。きっかけは漫画だったが、アイヌ文化そのものに興味が出て、今はこうして旅の目的の1部にもなっている。どうにかアイヌの文化は残って欲しいと思う。

ライトアップされたフクロウ


外に出ていたため、体がすっかり冷えてしまった。寒いので再び温泉へ入った。サウナでも入るかと思ってると、サウナに従業員が入っていく姿が見え、サウナ室から人が出て来た。そして電気が消えた。丁度サウナが終わってしまった。入りたかったが仕方ない。風呂に長めに入ることにした。

実際のスケジュール

午前:朝食バイキングを楽しむ。
   ホテルをチェックアウトし、荷物を預かってもらう。
   電車で釧路湿原駅まで行き、細岡展望台で釧路湿原を一望する。
   釧路駅まで戻り、預けていた荷物を受け取る。
   急いで阿寒湖行きのバスに乗り込む。
   阿寒湖までの景色を楽しむ。
午後:阿寒湖に到着。ニュー阿寒ホテルで荷物を預ける。
   アイヌコタンに行き、ポロンノで昼食を取る。
   観光案内所に行き、情報収集。
   ボッケと阿寒湖畔エコミュージアムセンターに行く。
   ニュー阿寒ホテルにテェックインし、温泉やバイキングを楽しむ。
   夜の散歩をし、阿寒湖アイヌシアター イコロを観覧する。 
   ホテルに帰り、再び温泉に入る。

費用について

地域共通クーポン

今回もらった額:2,000円分

使用期限:10/26(月)まで

前回のと合わせた額:5,000円分(前回残った額は3,000円分)

今回使用した額:3,000 円分

残りの地域共通クーポン:2,000円分

使用金額

使用目的値段
釧路湿原駅までの電車賃880円
阿寒湖までのバス代2,750円
ポロンノのユクオハウセット1,000円
阿寒湖アイヌシアター イコロの2公演セット
(地域共通クーポン3,000円分使用)
0円
【合計】4,630円

前日まで使った分と合わせると・・66,132円

公共交通機関ONLYの北海道横断旅 Vol.13はこちらをチェック♪

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投稿者

kuonkaito.606@gmail.com
久遠海音です♪ 旅行や漫画・アニメが大好きで、特に海外旅行へ行くことを生きがいにしている貧乏人です。そんなインドア貧乏人が海外旅行に行った時の体験記を中心にブログを書いています。

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